私たちにできること
小屋ものからビルものまで
柳澤鐵工所はHグレード認定を受けた鐵工所として、高層ビルなどの「ビルもの」から、体育館や工場などの「小屋もの」まで様々な鉄骨の製造が可能です。対応できる鉄骨の最大直径は800㎜、組み立ての長さは最大14mを取り扱えます。
Hグレード認定を受けているため、使用鋼材の適用範囲は板厚60㎜以下、400N級・490N級・520N級炭素鋼です。ただし、アルミとステンレスは対応していません。
私たちにできること
黒皮除去
鋼の製造工程中には、酸化皮膜と呼ばれる「黒皮」が表面に発生します。この「黒皮」を除去することで、錆止め塗料のノリが良くなり、凹凸もなくなるため表面が美しく仕上がります。
「黒皮」が付着したままだと、鉄骨の素地に錆止め塗料が届かないため、錆びやすくなり、劣化が早まってしまいます。柳澤鐵工所では鉄骨が長持ちし、鉄骨本来の性能を発揮させるために丁寧な作業を心掛けています。
歪み補正溶接を取り入れた
耐震補強鋼材の製造
鉄骨の歪みは、溶接の熱によって溶接個所が膨張したり、収縮したりすることで発生します。耐震フレームの製造は、細かな部分に溶接個所が多くあるため、歪みが起こりやすくなるといった難しさがあります。
しかし当社では多くの溶接をこなしてきた経験があるため、歪みを抑えるノウハウを持っています。これまでの経験で得た歪みが起こる原因と対処方法の一部をご紹介します。
突合せ溶接と隅肉溶接
「突き合わせ溶接」とは、開先(溝)を設けて鋼材同士を繋ぎ合わせる溶接方法です。鋼材同士が一体化するため、力が均等に全面へ伝わります。
反対に「隅肉溶接」は開先を設けないため、鋼材とは一体化していません。そのため、垂直やT字、角などの交わる面同士を継ぎ合わせたい時や、剪断力のかかる部分に用いたい時に行う溶接方法です。
柳澤鐵工所では、このような溶接ごとの特徴や長所と短所を抑えた上で、設計図面に沿った適切な溶接加工を行っています。
鉄骨の品質管理の徹底
柳澤鐵工所では、各製造工程で必ず検査を行っております。中でも第三者によるUT検査(超音波探傷検査)は、目視で確認できない鋼材の内部状態まで検査が可能です。
例えば、超音波検査を行うことで溶接内部に溶け残りや気泡などがないかを検査できます。もし内部に問題がある場合は強度が弱くなったり、破損したりと人の命を奪う大きな事故につながる恐れがあります。
だからこそ、目視だけでは確認できない箇所の品質も高められるよう、このような品質管理を徹底しています。
設備紹介
機械名 | メーカー名 | 台数 | 形式・仕様 |
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ショットブラスト | 新東工業 | 1 | KAC-7RH |
帯のこ盤 | アマダ | 1 | HD750 HK1000CNC |
開先加工専門機 | シンクス | 1 | VX-1500(板開先) VXW-2000(板開先) MHV-1050A(H鋼開先) |
大東精機 | 1 | KCS600(短尺コラム) | |
ドリルマシン | 新東工業 | 1 | DNFⅡ1050 |
溶接ロボット | 神鋼製鋼所 | 1 | コア溶接 MAX800角*40mm |
神鋼製鋼所 | 1 | 柱大組立 10T-800 |